働いてクタクタで家に帰ってきてさ、飯が無かったらどういう反応をあなたはするでしょうか。
1.ああご飯無い。カップ麺食おう。食った。さーアニメアニメ
2.ああご飯無い。この後他の家族が腹空かして帰ってくるのに飯が無い状況なのは自分が同じ立場だったら嫌だな。お父さん帰ってきて飯無いと機嫌悪くなるから、最低納豆だけでも用意はしよう。余裕があればとりあえず食べられるものを1品作ろう。お母さんと出来の悪い妹は、どうせ夜中に帰るから、時間的に難しいなら2人分だけ作って、余裕がありそうならもう今全部作ってしまおうか。どうせ余っても1日は持つだろう。さて作った。食った。ご飯を作っていたから自由時間が減ってしまったなあ
1は、一人暮らしや高校生に限った話、2はうちの家庭で同じ状況になった時の模範解答の一つ。
同じ時間でも、学習出来る情報量が違うことに気付きますよね。
1で得られるものは
・いかに自分が早く飯を済ませてアニメを見られるか
ですが、2では、
・ご飯が無い事でどういうことが起こるかの予測モデル作成、更新(父が怒る、自分が同じ立場ならどう思うか、etc)
・同じ屋根に住む他の住人の行動パターンの把握(誰が何時に帰るか、飯はいるか)
・確保出来る空き時間の把握、空き時間で出来ることの探知
・悪い方向を自らの力で回避出来る自発力(父が怒るので/家族がお腹すかせて帰ってくるだろうと思うので、作っておこう)
たった1日の、しかもシチュエーション一つだけで、頭を使うか使わないかという選択一つでここまで学習出来るものが変わるんです。
これはただの晩飯問題ですが、そういう頭を使う状況が1日に2度出てくるとしましょう。
1を続ければ、1ヶ月後には学習出来る情報量が30ですが、2を選び続ければ、学習出来る情報量は240になります。
つまり、2の人のほうが1の人より8倍学習していることになります。
勿論、毎回学習出来る情報量が必ずしも4あるわけではありません。同じことが何度も続くようなら、何も学習せずに終わってしまうこともあるでしょうし。
ただ、同じ状況になったとして、頭を使うか使わないか、ただそれだけの簡単な条件分岐一つで、ここまで変わっちゃうこともある、と考えると、人一人を気遣うだけでかなり学習は出来るんじゃないでしょうか。
っていう気遣いをやれよと兄に言いたいんですがね。
まーあいつ何にもしないわ
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